安全な番組を安定してお届けする、放送の縁の下の力持ち。

松本雅子

Masako Matsumoto
技術本部 放送運行部
アシスタントマネージャー

映像を隅から隅までチェックする

放送運行部は、スカパー!で自主運営しているチャンネルが安全かつ予定通りに放送できるよう管理する役割を担っています。具体的には、毎月の編成が組まれたら、まず映像のプレイリストを作成します。いつ何時にどの映像が放映されるのか、秒単位で細かく設定していきます。当社が運用しているチャンネルは「BSスカパー!」「スカチャン」や「南関東地方競馬」「FIGHTING TVサムライ」など約30チャンネルあり、また、放送は24時間途切れることなく放映していますので、このプログラミングは時間と根気を要する作業ですが、その後の業務の基盤となるので、ミスのないよう慎重に行います。

制作担当者から映像素材が納品されると、クオリティチェックを行います。映像や音声にノイズは入っていないか、出演者の発言に問題はないか、といった内容です。問題があれば、制作担当者にフィードバックし、修正してもらいます。次に、EPG(電子番組表)を入力します。これで、視聴者は番組予約を行うことができるようになります。また、CM素材が納品されると、番組のどのタイミングに入れるかを確認して組み込んでいきます。これで、放送の準備はOK。放送センターに素材を搬入し、データを送信してあとは放映を待つだけです。ほとんど裏方の作業ですが、安定した放送のためになくてはならない仕事だと自負しています。

4K・HDR、新しい技術にも挑戦

一つの作業でも間違えると放送事故になりかねません。とくにチェックのときは、間違いや不具合を見逃さないよう全集中力を注ぐつもりで臨んでいます。もう大丈夫だろう、面倒臭いな……と思ったときにミスは生まれるものです。30チャンネルの映像を一つひとつ、緊張感を持ってチェックしていくことが大切です。

2016リオ・パラリンピック専門チャンネルのときは、チームで3交代のシフトを組み、24時間対応しました。ミスもなく無事に映像をお届けすることができ、閉会式を終えたときはほっとしました。

また、SPBCでは、4KやHDRといった新しい技術を使ったコンテンツにも対応しています。情報量の多い4K素材をチェックするには数倍の時間がかかります。同時に、私たちも新しい技術の勉強をしなければなりません。でも、まだ地上波では放映されていない新しい素材を取り扱える面白さがありますね。

ハイブリッドキャストや制作に関わるチャンスも

放送業界は一般的に派手なイメージがありますが、私たちの仕事はかなり地味です(笑)。でも、その役割の重要性を思うと、私にとってはとてもやりがいのある仕事です。また、自分で新たな仕事を提案することもできるし、SPBCがチャレンジしている新しい分野に一緒に挑戦できる楽しさがあります。蓄積してきたデータ放送のノウハウを活かしてハイブリッドキャストが実現できないか模索したり、字幕放送を取り込んだりと、ここ1〜2年は制作に絡んだりすることも増えてきました。もちろん仕事量も責任の範囲も拡大しますが、自分が関わったコンテンツが形となり、視聴者の皆さんを楽しませることができることは、とても嬉しいことですね。