欧州サッカーの熱気を伝えるために自分に何ができるか考える。

茂木邦明

Kuniaki Motegi
制作本部 制作部 
アシスタントマネージャー

中継制作の準備を万全に整える

制作部は大きくスポーツチームとエンタメチームに分かれます。スポーツチームは、サッカー、野球、バスケットボールなどを担当し、エンタメチームは音楽のライブイベントやミュージシャン番組の制作を担当しています。私はスポーツチームで、ヨーロッパサッカー、とくにUEFAチャンピオンズリーグの中継制作に携わっています。

チャンピオンズリーグは、グループステージから決勝までの全13節125試合が9月から翌年の5月にわたって、火曜と水曜に行われます。 この全ての試合を生中継するために、伝送やスタッフの手配、実況解説者やゲストなど出演者への依頼など、全ての準備を整えることが自分の役割です。 また、試合当日は、担当ディレクターたちが番組を作っていく傍らで、試合中継のクオリティが保たれているかを常にチェックします。 グループステージでは8試合が同時に行われるので、各副調整室を巡りながらの作業となります。近年、大きな中継のトラブルはほとんどありませんが、2016/17シーズンの第1節では大雨と雷で試合直前に翌日順延になった試合があり、翌朝に急遽、制作班と機材、出演者を再手配し、その日の深夜の中継に間に合わせたこともありました。

世界最高のプレーを見てもらいたい

チャンピオンズリーグは世界最高峰のサッカーリーグです。その華やかな世界を日本の皆さんに紹介できることは嬉しいことです。生中継ですから日本では午前4時45分(欧州のサマータイム期間中は3時45分)のキックオフとなりますが、それでも多くのファンの方々に視聴して頂いています。 SNSなどで試合の反響を目にすると、やりがいを感じますね。

仕事ではありますが、もちろん私も試合を楽しみにしています。時には歴史的な瞬間やスーパープレーに立ち会えることがあります。かつて、スコットランドリーグのセルティックに所属していた中村俊輔選手が、06/07シーズンのUEFAチャンピオンズリーグのマンチェスター・ユナイテッド戦で芸術的なフリーキックを決めました。日本人が世界最高峰の舞台で活躍していることにとても感動したのを覚えています。今でもその映像を番組で引用することがありますが、見る度に鳥肌が立つ素晴らしいプレーです。そうした日本選手の活躍を紹介することも、チャンピオンズリーグを観戦する入り口になるかもしれません。サッカーファンだけでなく多くの視聴者に、欧州サッカーの魅力を知ってもらいたいですね。

スタジアムの観客と一緒に盛り上がれる中継を

そうした欧州サッカーの素晴らしさを、どうすればリアルに伝えられるのかといつも考えます。スタジアムにいる人たちと同じ時間を共有し、一つひとつのプレーに喜んだり残念がったり……地球の反対側にいながら一緒に感動できたら素晴らしいです。チャンピオンズリーグの決勝戦は私も現地に入って中継制作を行いますが、その現場の熱気や興奮までお伝えしたいと力が入ります。現地で感じたことは、次のシーズンの番組作りのアイデアとなり、また自分自身のモチベーションアップにもつながっています。